2005-12-22

Ride On

濃密な部屋の空気がほんの少し揺らぐ。
君は両手を揃えて体の横にぴたりと付け、直立不動だ。
そんな君に、女王様がロープを巻きつけていく。
彼女が体の位置を変える度に、香水と微かな甘い髪の香りが君を挑発する。
そして、ときどき柔らかい肌が君の体に触れる。
全裸の君は、既に屹立した性器を晒している。

君は両手を後ろに回すよう命じられ、そのまま縛り上げられた。
しかし拘束は上半身だけだ。
ロープが肉に食い込みながら君の上半身に模様を描いている。

女王様は君を縛り終えると、いったん四つん這いになるように命じた。
四つん這いといっても、両手が使えないので、君はまず腹這いになり、それから膝を立てて尻を持ち上げた。
その尻に、ひんやりとした感触が伝わる。
女王様が大量のローションを垂らしたのだ。
そして、手術用の薄い手袋を嵌めた女王様の人差し指が君の尻の穴を刺激し、やがてゆっくりと挿入された。
君は思わず吐息を洩らし、腰を蠢かせてしまう。
そのふしだらな尻を、女王様がもう一方の手でピシリと打つ。

じきに、指は更に追加されていき、三本が入ったところで、女王様は執拗に君の尻の穴を広げた。
ローションとビニールの手袋が君の尻の穴の中で擦れあって、卑猥な音を立てている。
君は頬を冷たい床に押し付けながら、その快感に身悶えている。

やがて女王様は指を引き抜き、君に立つよう命じた。
君はよろよろと立ち上がり、女王様と向き合う。
その彼女の下半身には、男性の性器を模したペニスバンドが装着されている。
と、君はいきなりビンタを打たれた。
「壁に手を付いて、尻をこちらに向けなさい」

君は壁を向き、足を少し開き気味にして体を前傾させて壁に両手をついた。
コンクリートのザラザラした感触が手のひらに伝わる。
そして、尻の穴に異物が挿入された。
君は思わず上半身を仰け反らせて呻いてしまう。
女王様が擬似ペニスを深く君の尻の穴に沈め、ゆっくりと腰を突き出す。
それと同時に両手を君の体の前に回して乳首を摘み、抓る。
女王様の腰の動きに合わせて君も体を前後させる。
リズムが同調していくにつれ、君の息も荒くなる。

しばらくそれが続いた後、女王様は君を貫いたまま、君の体を壁から離して、すぐ背後にあるソファに腰を下ろした。
そして君に「そのまま、こっちを向きなさい」と命じる。
君は、挿入された擬似ペニスを軸にするようにして、女王様の上でぎごちなく体を回転させた。
女王様が君の腰に両手を回し、支える。
卑猥に勃起した性器が女王様の腹の上に置かれる。
その体勢のまま、女王様は腰を突き上げた。
両手を背後で拘束されている君はバランスを崩しそうになるが、女王様が腰を支えているため、転げ落ちるようなことはない。
しかし、女王様が体を動かす度に亀頭が彼女の腹で擦れて、君は身悶えてしまう。

女王様はそんな君を嘲笑い、そして睨みながら、腰を動かす。
君は彼女に支えられながら体を弾ませ、息を弾ませ、その快感に身を委ねる。