君は四つん這いになり、尻を高く掲げた。
その姿が、壁の鏡に映る。
君は今、全裸で首輪を装着し、そこに繋がれた鎖は壁のフックに引っ掛けられている。
掌と膝に伝わる固いフローリングの床の感触が冷たい。
女王様が、君の尻を軽く蹴る。
「もっと汚いそのお尻を高く上げなさい。そして、自分で穴を広げなさい。入れて欲しいんでしょう? ほら」
君の尻を、女王様が平手でパシンッと張る。
「申し訳ございません」
君は謝罪し、両手の支えを外して頬を床に付けると、膝を心持ち前方へずらして更に高く尻を持ち上げ、両手で自分の尻の肉を開く。
すると、ふだんは肉に隠されている穴が晒け出され、ひんやりとした空気がそっと撫でていく。
その感触に、君は俄に緊張してしまう。
「汚い穴ね。しかも、なんて格好なの。恥ずかしい」
女王様は咥え煙草でフンと笑い、君の頬をブーツの底で踏みにじる。
君は傾いた視界の中で、必死に女王様を仰ぎ見る。
女王様は、その哀れな君の眼を冷ややかに見下ろし、唇に咥えた煙草を指先で挟んで離すと、ゆっくりと煙を吐く。
やがて女王様が君の背後に回った。
そして、君の穴に唾が吐かれ、続いて冷たいローションが垂らされる。
君はその感触に、体をぴくりとさせてしまう。
ちらりと鏡を見ると、女王様は煙草を咥えたまま手術用の薄いゴム手袋を装着している。
君は生唾を飲み込みながら、その手を見つめる。
「ほら、もっとお尻の肉を広げなさい」
女王様が手袋を嵌めた手で君の尻を叩く。
「申し訳ございません!」
君は鏡越しに凝視していたせいで疎かになってしまっていた両手に力を込め直すと、尻の肉を鷲掴みしてぐいっと広げた。
すると次の瞬間、女王様の指が差し込まれた。
君はその貫かれるような感覚に、自然と喘ぎ声を漏らしてしまう。
「なんてスケベな穴なの。どんどん咥え込むじゃない」
女王様がせせら笑いながら言い、指をしきりに動かして尻の穴の筋を解していく。
ローションとゴム手袋に包まれた指と穴の中の粘膜が擦れ合ってピチャピチャと卑猥な音を立てている。
やがて女王様は、二本目の指を挿入し、そして三本の指を君のアナルに差し入れると、そのまま指の付け根まで埋めた。
異物感が君を貫通する。
女王様は君の戸惑いなど無視しながら、大胆に穴の中を弄るように指を自由に蠢かす。
君は思わず、「あーん」と身悶え、尻の穴に力を込めてその指を強く咥え込む。
「なんてイヤらしいお尻なの」
女王様が呆れながら、咥え煙草のままゆっくりと指をピストンする。
その動きに合わせて、君の腰は自然に動いてしまう。
「アンアンアン」
君は、まるで女のように喘ぎ、男を脱ぎ捨てていく。
2008-04-07
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