50cm。
それは、君の視点の高さを示す数値だ。
君は常に首輪を装着し、犬と化して四つん這いで暮らしているから、視点の高さがそれ以上になることは滅多に無い。
たまに、ご主人様の足にじゃれつくペットのように両手を上げて伸ばし背中を反らすことはあるが、そうそう許される行為ではないから、やはり君の視点の高さはたいてい50cm未満だ。
その視界は、ヒトのそれとは全く違う。
君は殆どの世界を仰ぎ見て暮らしている。
しかし、君にとってそれは悪くない景色だ。
なぜならば、君は犬として生きることに悦びを覚えているマゾヒストだからだ。
一匹の犬。
それが、君だ。
君は、常に全裸で暮らしている。
もう何年も衣服を身に着けたことはない。
美しい女性に飼われ、すべてを掌握されている。
そこに生活の自由はないが、「人」であることを捨てた君は、存在としての自由を手に入れている。
両手と両膝で体を支えつつ、餌を与えられて生を繋いでいる。
その生に、君の意思は介在していない。
しかし、幸福だ。
君は飼い主の慈悲によって生きている。
その慈悲に縋り、生かされている。
君には生きる権利も死ぬ権利もない。
ただ、四つん這いで繋がれてそこにいるだけだ。
君には、喜びもないが、悲しみもない。
感情は、ヒト特有のものだ。
だから、畜生である君に、感情はない。
よって、喜びも悲しみもないのだ。
君は広いリビングの隅に置かれたケージの中から、その格子の外を眺めている。
飼い主である美しい女性は今、裸で革張りのゆったりとしたソファに身を沈め、長い脚を低いテーブルのうえに投げ出して股を広げ、その中心に深々とバイブレーターを挿入して身を捩っている。
時折切なげな吐息が漏れ、肢体が脈打つ。
君とその女性との間の距離は三メートルほどだ。
君は格子の間から食い入るようにその女性の動きを凝視している。
股間にぶら下がる性器は猛々しく勃起していて、既に我慢の限界は超えているが、しかし犬である君に手を使うことは許されていない。
女性の喘ぎ声が空気を震わせながら、君に届く。
だからといって、もちろん女性に君を挑発しているという意識はない。
女性は、君のことなど眼中にない。
どこの世界に、飼い犬を意識する人間がいるだろう。
よって、挑発もしていなければ、君に対して恥ずかしいという感情もない。
飼い主である女性にとって、君は「人」ではないから、そういう対象ではないのだ。
女性は、ソファの上で本能のままに快感を貪っている。
君はついに耐えきれなくなって、ケージの中に転がっている大きなクッションを抱きかかえた。
そして、そのクッションに屹立する性器を押し付け、犬のように腰を振る。
君は高さ50cmの視点で女性を見つめたまま、クッションを強く抱え、激しく腰を振って性器を擦り付けていく……。
2008-07-11
2008-05-24
スレイブ・トレイン
深夜。
単線の終着駅。
近くに人家などない山奥の、有刺鉄線で囲まれた工場のような敷地内に線路が引き込まれている。
駅名表示の看板すら存在しない殺風景で長いプラットホームだ。
ぽつんぽつんと灯る蛍光灯の明かりが寒々しい。
山間の空気は凛と冷えている。
空に浮かぶ月が煌々と輝き、世界を銀色に染めている。
ホームには、黒革のトレンチコートとブーツ、そして制帽を着て手に鞭を持つ女性が数人、列車の到着を待っている。
やがて遠くから鋭い汽笛が響き、列車が駅に近づいてくる。
徐々にその走行音が大きくなり、先頭の機関車のライトが闇の中に伸びる。
ホームに立つ女性たちが、居住まいを正してその到着に備える。
しかし、アナウンスの類いは一切流れない。
列車がホーム入線してきた。
長い貨物列車だ。
有蓋貨車が延々と連結されている。
ゆっくりと列車が停止した。
一斉に貨車の扉が開かれる。
そして、中から全裸の男たちがぞろぞろと降りてくる。
全員が首輪を着け、短い鎖で繋がれた手枷と足枷を装着している。
年齢は様々だ。
若者もいるし、年寄りもいる。
ただし、未成年はいないし、極端な老人もいない。
男たちの表情は、暗く沈んでいるわけではないが、明るく弾んでもいない。
彼らの目は、死んだ魚のようではないものの、ガラス玉のように澄んで虚ろだ。
誰一人として口を開く者はいない。
男たちはホームに出ると、そのまま列を組んで静かに出口へと向かう。
靴を履いていない裸足の人の群れの移動に於いて、物音はほとんど発生しない。
少しでも列を乱したり、歩調を合わせない者には、黒革のコートの女性の鞭が無言のまま容赦なく飛ぶ。
寡黙な人の群れの淡い影が、深夜のプラットホームを流れていく。
君もその列の中で心持ち背中を丸め、俯いて自分の裸足の足元だけを見つめながら、ただ前を行く男の後ろについて歩いていく。
何時間も狭く暗い貨車の中で床に膝を抱えて座り、じっと身を固くしていたので、全身が強張ってしまっている。
しかし、体を伸ばして凝りを解すことなど許される雰囲気ではない。
ホームの空気は緊張と恐怖感で張り詰めている。
冷たい夜風が全身を撫で、君は鳥肌を立てる。
萎えた性器が股間で頼りなく揺れている。
その存在を意識した瞬間、君の歩調が若干周囲とずれた。
すかさず、近くにいた女性から君の体に鞭が鋭く打ち据えられる。
「ひぃ」
君はその一閃に震え上がって思わず立ち止まり、反射的に身を竦めながら、咄嗟に声を漏らしてしまった。
その声と立ち止まったせいで、更に鞭が飛ぶ。
周囲の男たちは完全に無関心だ。
君は痛みに堪えながら怖ず怖ずといっそう体を丸めると、鞭を打った女性を覗くように見上げ、小声で「申し訳ございません」と頭を深く下げた。
しかし、女性の返事はない。
その代わり、女性は唇の橋を片方だけ持ち上げて冷ややかに君を見下ろした後、「進め」というように顎をしゃくった。
君はもう一度頭を下げた。
そして前の背中を追いかけるように急ぎ、列の調和に復帰していく。
単線の終着駅。
近くに人家などない山奥の、有刺鉄線で囲まれた工場のような敷地内に線路が引き込まれている。
駅名表示の看板すら存在しない殺風景で長いプラットホームだ。
ぽつんぽつんと灯る蛍光灯の明かりが寒々しい。
山間の空気は凛と冷えている。
空に浮かぶ月が煌々と輝き、世界を銀色に染めている。
ホームには、黒革のトレンチコートとブーツ、そして制帽を着て手に鞭を持つ女性が数人、列車の到着を待っている。
やがて遠くから鋭い汽笛が響き、列車が駅に近づいてくる。
徐々にその走行音が大きくなり、先頭の機関車のライトが闇の中に伸びる。
ホームに立つ女性たちが、居住まいを正してその到着に備える。
しかし、アナウンスの類いは一切流れない。
列車がホーム入線してきた。
長い貨物列車だ。
有蓋貨車が延々と連結されている。
ゆっくりと列車が停止した。
一斉に貨車の扉が開かれる。
そして、中から全裸の男たちがぞろぞろと降りてくる。
全員が首輪を着け、短い鎖で繋がれた手枷と足枷を装着している。
年齢は様々だ。
若者もいるし、年寄りもいる。
ただし、未成年はいないし、極端な老人もいない。
男たちの表情は、暗く沈んでいるわけではないが、明るく弾んでもいない。
彼らの目は、死んだ魚のようではないものの、ガラス玉のように澄んで虚ろだ。
誰一人として口を開く者はいない。
男たちはホームに出ると、そのまま列を組んで静かに出口へと向かう。
靴を履いていない裸足の人の群れの移動に於いて、物音はほとんど発生しない。
少しでも列を乱したり、歩調を合わせない者には、黒革のコートの女性の鞭が無言のまま容赦なく飛ぶ。
寡黙な人の群れの淡い影が、深夜のプラットホームを流れていく。
君もその列の中で心持ち背中を丸め、俯いて自分の裸足の足元だけを見つめながら、ただ前を行く男の後ろについて歩いていく。
何時間も狭く暗い貨車の中で床に膝を抱えて座り、じっと身を固くしていたので、全身が強張ってしまっている。
しかし、体を伸ばして凝りを解すことなど許される雰囲気ではない。
ホームの空気は緊張と恐怖感で張り詰めている。
冷たい夜風が全身を撫で、君は鳥肌を立てる。
萎えた性器が股間で頼りなく揺れている。
その存在を意識した瞬間、君の歩調が若干周囲とずれた。
すかさず、近くにいた女性から君の体に鞭が鋭く打ち据えられる。
「ひぃ」
君はその一閃に震え上がって思わず立ち止まり、反射的に身を竦めながら、咄嗟に声を漏らしてしまった。
その声と立ち止まったせいで、更に鞭が飛ぶ。
周囲の男たちは完全に無関心だ。
君は痛みに堪えながら怖ず怖ずといっそう体を丸めると、鞭を打った女性を覗くように見上げ、小声で「申し訳ございません」と頭を深く下げた。
しかし、女性の返事はない。
その代わり、女性は唇の橋を片方だけ持ち上げて冷ややかに君を見下ろした後、「進め」というように顎をしゃくった。
君はもう一度頭を下げた。
そして前の背中を追いかけるように急ぎ、列の調和に復帰していく。
2008-05-07
桜の檻
机のうえに、写真立てが置かれている。
シンプルな、アルミのフォトフレームだ。
その中には、満開の桜の写真が入っている。
仄かに白く、仄かにピンク色の花びらが、切り取られた世界の中で鮮やかに咲き誇っている。
君はパジャマ姿で椅子に座り、机に両肘をついて手を組み合わせ、その指先に唇を軽く当てながら、写真を見つめる。
何度眺めても、見事な満開だ。
まるで世界が祝福で溢れているような、平和で長閑で素晴らしい春の風景だ。
目を閉じると、甘い自然の香りが甦ってくる。
君は静かな夜の片隅で、その満開の桜を思い出す……。
四月。
例年より桜の開花が早く、君は平日の午後、美しい女性とふたりで桜を見るために高速で二時間の場所にある山里へ出掛けた。
平日ということもあって、快晴の高速道路は空いていたし、山里にも人は少なかった。
君は車を小川沿いの空き地に止めると、女性と二人で桜の丘陵の奥へと入っていった。
あたりは完全に静まり返っていた。
時折吹く小さな風が、足元の草や桜の梢を微かに揺らして、ささやかな葉擦れの音だけが二人を包み込んでいた。
日向の匂いが、甘かった。
女性が先に立ち、君はその若干後ろに続いてなだらかな斜面を登っていった。
やがて、桜の丘の中の、小さな集落を見渡すことができる開けた場所に出た。
花見のピークなら、きっと人が犇めく絶好のロケーションなのだろうが、幸い、周囲には誰の姿も見えず、桜だけが無言のまま咲き乱れていた。
どこかで小鳥がさえずっていた。
女性は、桜の木の間で立ち止まると、振り向き、君に向かって何も言葉は発しないまま顎だけをしゃくった。
君は頷き、その場で着ていた衣服を全て脱ぎ捨てて裸になった。
靴も靴下も脱いで、草と土の地面で裸足になった。
明るい陽射しが、君のすべてを照らした。
君はなんとも落ち着かない気分に陥り、本能的に股間を手で隠した。
すると女性がやはり無言のまま近づいてきて、君の頬を強く平手で打った。
「すみません」
君は小声で謝罪し、手をどけた。
猛々しく勃起している性器が、ピクンと跳ねるように股間で揺れた。
それは、卑猥な部分だった。
肉の棒は赤黒く、生々しく限界まで反り返っているのに、その周囲に毛はなく、まるで生まれたばかりの赤ん坊のようにつるつるとした肌を露出していた。
しかも、その毛を剃った部分の肌だけ妙に生白かった。
君の全身を、生温かい春の風がそよそよと撫でていった。
女性は鞄から麻縄を取り出すと、それで君の体を縛り、そのまま太い桜の枝に縄をかけ、君を吊るした。
瞬く間に、君は宙に浮いた。
視界を、桜の花が占めた。
その隙間に、山里の集落が覗いた。
女性は君を吊るすと、続いて長い鞭を鞄から取り出し、君を容赦なく打った。
しなりながら走る鞭の先が空気を切り裂く鋭い音と、君の体を打ち据える乾いた音が、静かな桜の丘陵に響いた。
君は鞭を打たれる度に体を捩り、うめき声を漏らした。
最初のうちこそぐっと奥歯を噛み締めるようにしてその痛みを堪えていたが、やがて皮膚が擦れて赤く染まりだすと、もう感情のコントロールが効かなくなり、君は我を忘れて絶叫した。
しかし、女性は鞭を止めなかった。
無言のまま、黙々と端正に鞭を振り続けた。
じきに君の体の皮膚が裂け、鮮血が背中や胸前から飛び散った。
仄白い桜の花びらに赤い血が降り掛かる。
ひとしきり鞭を打つと、女性は満足したように手を休め、煙草に火をつけた。
鞭を地面に置き、ゆっくりと君に近づいて、青息吐息で揺れている君の体を鑑賞した。
そして、それでもまだ勃起している君の性器を指先で弾き、その根元に煙草の火を押し付けた。
「うぎゃああああ」
君は弾かれたように身を捩った。
そんな君を見て、女性は微笑した。
そして、再び君と距離を取ると、デジタルカメラを構え、満開の桜の中に吊るされている君を撮影した。
……君はフォトフレームの中の写真にぐっと顔を近づけ、じっと凝視する。
すると、一見、満開のサクラを撮っただけのような写真が、生々しさを伴いながら別の景色を現していく。
目を凝らしてその写真を見れば、満開の桜の間には人間が吊られている。
もちろん、それは君だ。
君を包む満開の桜が、まるで檻のように見える。
君はそっと眼を閉じる。
すると体と心に鮮やかに、あの時の鞭の痛みと春の風の甘い匂いが甦ってくる。
いつのまにか、君は勃起している。
君は桜の山里を思い出しながらパジャマのズボンを下ろすと、屹立している性器を握りしめ、静かに擦り始めた。
シンプルな、アルミのフォトフレームだ。
その中には、満開の桜の写真が入っている。
仄かに白く、仄かにピンク色の花びらが、切り取られた世界の中で鮮やかに咲き誇っている。
君はパジャマ姿で椅子に座り、机に両肘をついて手を組み合わせ、その指先に唇を軽く当てながら、写真を見つめる。
何度眺めても、見事な満開だ。
まるで世界が祝福で溢れているような、平和で長閑で素晴らしい春の風景だ。
目を閉じると、甘い自然の香りが甦ってくる。
君は静かな夜の片隅で、その満開の桜を思い出す……。
四月。
例年より桜の開花が早く、君は平日の午後、美しい女性とふたりで桜を見るために高速で二時間の場所にある山里へ出掛けた。
平日ということもあって、快晴の高速道路は空いていたし、山里にも人は少なかった。
君は車を小川沿いの空き地に止めると、女性と二人で桜の丘陵の奥へと入っていった。
あたりは完全に静まり返っていた。
時折吹く小さな風が、足元の草や桜の梢を微かに揺らして、ささやかな葉擦れの音だけが二人を包み込んでいた。
日向の匂いが、甘かった。
女性が先に立ち、君はその若干後ろに続いてなだらかな斜面を登っていった。
やがて、桜の丘の中の、小さな集落を見渡すことができる開けた場所に出た。
花見のピークなら、きっと人が犇めく絶好のロケーションなのだろうが、幸い、周囲には誰の姿も見えず、桜だけが無言のまま咲き乱れていた。
どこかで小鳥がさえずっていた。
女性は、桜の木の間で立ち止まると、振り向き、君に向かって何も言葉は発しないまま顎だけをしゃくった。
君は頷き、その場で着ていた衣服を全て脱ぎ捨てて裸になった。
靴も靴下も脱いで、草と土の地面で裸足になった。
明るい陽射しが、君のすべてを照らした。
君はなんとも落ち着かない気分に陥り、本能的に股間を手で隠した。
すると女性がやはり無言のまま近づいてきて、君の頬を強く平手で打った。
「すみません」
君は小声で謝罪し、手をどけた。
猛々しく勃起している性器が、ピクンと跳ねるように股間で揺れた。
それは、卑猥な部分だった。
肉の棒は赤黒く、生々しく限界まで反り返っているのに、その周囲に毛はなく、まるで生まれたばかりの赤ん坊のようにつるつるとした肌を露出していた。
しかも、その毛を剃った部分の肌だけ妙に生白かった。
君の全身を、生温かい春の風がそよそよと撫でていった。
女性は鞄から麻縄を取り出すと、それで君の体を縛り、そのまま太い桜の枝に縄をかけ、君を吊るした。
瞬く間に、君は宙に浮いた。
視界を、桜の花が占めた。
その隙間に、山里の集落が覗いた。
女性は君を吊るすと、続いて長い鞭を鞄から取り出し、君を容赦なく打った。
しなりながら走る鞭の先が空気を切り裂く鋭い音と、君の体を打ち据える乾いた音が、静かな桜の丘陵に響いた。
君は鞭を打たれる度に体を捩り、うめき声を漏らした。
最初のうちこそぐっと奥歯を噛み締めるようにしてその痛みを堪えていたが、やがて皮膚が擦れて赤く染まりだすと、もう感情のコントロールが効かなくなり、君は我を忘れて絶叫した。
しかし、女性は鞭を止めなかった。
無言のまま、黙々と端正に鞭を振り続けた。
じきに君の体の皮膚が裂け、鮮血が背中や胸前から飛び散った。
仄白い桜の花びらに赤い血が降り掛かる。
ひとしきり鞭を打つと、女性は満足したように手を休め、煙草に火をつけた。
鞭を地面に置き、ゆっくりと君に近づいて、青息吐息で揺れている君の体を鑑賞した。
そして、それでもまだ勃起している君の性器を指先で弾き、その根元に煙草の火を押し付けた。
「うぎゃああああ」
君は弾かれたように身を捩った。
そんな君を見て、女性は微笑した。
そして、再び君と距離を取ると、デジタルカメラを構え、満開の桜の中に吊るされている君を撮影した。
……君はフォトフレームの中の写真にぐっと顔を近づけ、じっと凝視する。
すると、一見、満開のサクラを撮っただけのような写真が、生々しさを伴いながら別の景色を現していく。
目を凝らしてその写真を見れば、満開の桜の間には人間が吊られている。
もちろん、それは君だ。
君を包む満開の桜が、まるで檻のように見える。
君はそっと眼を閉じる。
すると体と心に鮮やかに、あの時の鞭の痛みと春の風の甘い匂いが甦ってくる。
いつのまにか、君は勃起している。
君は桜の山里を思い出しながらパジャマのズボンを下ろすと、屹立している性器を握りしめ、静かに擦り始めた。
2008-04-07
Like a woman
君は四つん這いになり、尻を高く掲げた。
その姿が、壁の鏡に映る。
君は今、全裸で首輪を装着し、そこに繋がれた鎖は壁のフックに引っ掛けられている。
掌と膝に伝わる固いフローリングの床の感触が冷たい。
女王様が、君の尻を軽く蹴る。
「もっと汚いそのお尻を高く上げなさい。そして、自分で穴を広げなさい。入れて欲しいんでしょう? ほら」
君の尻を、女王様が平手でパシンッと張る。
「申し訳ございません」
君は謝罪し、両手の支えを外して頬を床に付けると、膝を心持ち前方へずらして更に高く尻を持ち上げ、両手で自分の尻の肉を開く。
すると、ふだんは肉に隠されている穴が晒け出され、ひんやりとした空気がそっと撫でていく。
その感触に、君は俄に緊張してしまう。
「汚い穴ね。しかも、なんて格好なの。恥ずかしい」
女王様は咥え煙草でフンと笑い、君の頬をブーツの底で踏みにじる。
君は傾いた視界の中で、必死に女王様を仰ぎ見る。
女王様は、その哀れな君の眼を冷ややかに見下ろし、唇に咥えた煙草を指先で挟んで離すと、ゆっくりと煙を吐く。
やがて女王様が君の背後に回った。
そして、君の穴に唾が吐かれ、続いて冷たいローションが垂らされる。
君はその感触に、体をぴくりとさせてしまう。
ちらりと鏡を見ると、女王様は煙草を咥えたまま手術用の薄いゴム手袋を装着している。
君は生唾を飲み込みながら、その手を見つめる。
「ほら、もっとお尻の肉を広げなさい」
女王様が手袋を嵌めた手で君の尻を叩く。
「申し訳ございません!」
君は鏡越しに凝視していたせいで疎かになってしまっていた両手に力を込め直すと、尻の肉を鷲掴みしてぐいっと広げた。
すると次の瞬間、女王様の指が差し込まれた。
君はその貫かれるような感覚に、自然と喘ぎ声を漏らしてしまう。
「なんてスケベな穴なの。どんどん咥え込むじゃない」
女王様がせせら笑いながら言い、指をしきりに動かして尻の穴の筋を解していく。
ローションとゴム手袋に包まれた指と穴の中の粘膜が擦れ合ってピチャピチャと卑猥な音を立てている。
やがて女王様は、二本目の指を挿入し、そして三本の指を君のアナルに差し入れると、そのまま指の付け根まで埋めた。
異物感が君を貫通する。
女王様は君の戸惑いなど無視しながら、大胆に穴の中を弄るように指を自由に蠢かす。
君は思わず、「あーん」と身悶え、尻の穴に力を込めてその指を強く咥え込む。
「なんてイヤらしいお尻なの」
女王様が呆れながら、咥え煙草のままゆっくりと指をピストンする。
その動きに合わせて、君の腰は自然に動いてしまう。
「アンアンアン」
君は、まるで女のように喘ぎ、男を脱ぎ捨てていく。
その姿が、壁の鏡に映る。
君は今、全裸で首輪を装着し、そこに繋がれた鎖は壁のフックに引っ掛けられている。
掌と膝に伝わる固いフローリングの床の感触が冷たい。
女王様が、君の尻を軽く蹴る。
「もっと汚いそのお尻を高く上げなさい。そして、自分で穴を広げなさい。入れて欲しいんでしょう? ほら」
君の尻を、女王様が平手でパシンッと張る。
「申し訳ございません」
君は謝罪し、両手の支えを外して頬を床に付けると、膝を心持ち前方へずらして更に高く尻を持ち上げ、両手で自分の尻の肉を開く。
すると、ふだんは肉に隠されている穴が晒け出され、ひんやりとした空気がそっと撫でていく。
その感触に、君は俄に緊張してしまう。
「汚い穴ね。しかも、なんて格好なの。恥ずかしい」
女王様は咥え煙草でフンと笑い、君の頬をブーツの底で踏みにじる。
君は傾いた視界の中で、必死に女王様を仰ぎ見る。
女王様は、その哀れな君の眼を冷ややかに見下ろし、唇に咥えた煙草を指先で挟んで離すと、ゆっくりと煙を吐く。
やがて女王様が君の背後に回った。
そして、君の穴に唾が吐かれ、続いて冷たいローションが垂らされる。
君はその感触に、体をぴくりとさせてしまう。
ちらりと鏡を見ると、女王様は煙草を咥えたまま手術用の薄いゴム手袋を装着している。
君は生唾を飲み込みながら、その手を見つめる。
「ほら、もっとお尻の肉を広げなさい」
女王様が手袋を嵌めた手で君の尻を叩く。
「申し訳ございません!」
君は鏡越しに凝視していたせいで疎かになってしまっていた両手に力を込め直すと、尻の肉を鷲掴みしてぐいっと広げた。
すると次の瞬間、女王様の指が差し込まれた。
君はその貫かれるような感覚に、自然と喘ぎ声を漏らしてしまう。
「なんてスケベな穴なの。どんどん咥え込むじゃない」
女王様がせせら笑いながら言い、指をしきりに動かして尻の穴の筋を解していく。
ローションとゴム手袋に包まれた指と穴の中の粘膜が擦れ合ってピチャピチャと卑猥な音を立てている。
やがて女王様は、二本目の指を挿入し、そして三本の指を君のアナルに差し入れると、そのまま指の付け根まで埋めた。
異物感が君を貫通する。
女王様は君の戸惑いなど無視しながら、大胆に穴の中を弄るように指を自由に蠢かす。
君は思わず、「あーん」と身悶え、尻の穴に力を込めてその指を強く咥え込む。
「なんてイヤらしいお尻なの」
女王様が呆れながら、咥え煙草のままゆっくりと指をピストンする。
その動きに合わせて、君の腰は自然に動いてしまう。
「アンアンアン」
君は、まるで女のように喘ぎ、男を脱ぎ捨てていく。
2008-03-05
終わらない夜
君は自分が大人の男であることを忘れ、いや、充分に承知のうえでそのプライドを放棄し、年甲斐もなく涙を流してしまった。
床に足は着いているものの、両手を上に伸ばしてその手首を縛られ、そのまま天井から吊るされている君の体には、無数の鞭の跡が縦横無尽に刻まれている。
それでも尚、鋭い鞭の先端が君の体を打ち据えていく。
その度に君は体を揺らし、背中を仰け反らせて叫び声を上げる。
薄暗い部屋だ。
しかし君はスポットライトの強い光の筒の中にいる。
そして薄闇の中に立つ美しい女王様は鞭を手に、薄ら笑いを浮かべている。
君は吊るされたまま、泣きじゃくってしゃくり上げながら、女王様に懇願する。
「どうか、お許しください……」
それは今にも消え入りそうな儚い声音だ。
女王様は、答えの代わりに更に鞭を振るって笑い声を響かせる。
君は唇を噛み締め、涙で滲む視界の中に女王様の姿を捉えて、荒い息を漏らしながら再度、許しを請う。
「女王様……どうか、どうかお許しください……」
しかし、そう言って哀願の眼で女王様を見つめる君の台詞に説得力はまるでない。
なぜなら、そんな風に許しを請いながら、君の性器は極限まで反り返っているからだ。
女王様が、鞭を止め、ゆっくりと君に近づく。
君は安堵の吐息を吐きながら、恐る恐る女王様を仰ぎ見る。
その探るような微力な視線を、女王様は冷徹な瞳で跳ね返す。
束の間の静寂が調教ルーム内に漂う。
君は息を詰め、ごくりと唾を飲み込む。
やがて女王様は君の前に立つと、顎に手をかけて至近距離から冷めた眼で瞳を覗き込み、そして勢いよくビンタを張る。
更に、君の顔に唾をペッと吐きかけ、一歩後ずさると、尖ったブーツの先で君の屹立したペニスを突き、一旦その足を床に下ろす。
しかし、次の瞬間、その足は思いっきり上方へと振り抜かれ、固いブーツの甲が君の陰嚢を下から抉るようにヒットする。
「うぎゃあ」
君は瞬間的に絶叫し、無様に飛び跳ねてしまう。
それを見て女王様は笑い、
「足を開いて立ちなさい」
と命じて、君が怖ず怖ずと従うと、再び陰嚢を蹴り上げる。
満身創痍の君は、恥ずかしげもなく叫び、まるで精肉工場のラインに吊るされた肉塊のように、体を身悶えさせながら不自由に揺れる。
手首で擦れるロープの痛み、鞭の跡の疼き、そして股間を痺れさす鈍痛。
君は、家畜以下の存在へと華々しく墜落していく。
しかし君の夜はまだ終わらない。
床に足は着いているものの、両手を上に伸ばしてその手首を縛られ、そのまま天井から吊るされている君の体には、無数の鞭の跡が縦横無尽に刻まれている。
それでも尚、鋭い鞭の先端が君の体を打ち据えていく。
その度に君は体を揺らし、背中を仰け反らせて叫び声を上げる。
薄暗い部屋だ。
しかし君はスポットライトの強い光の筒の中にいる。
そして薄闇の中に立つ美しい女王様は鞭を手に、薄ら笑いを浮かべている。
君は吊るされたまま、泣きじゃくってしゃくり上げながら、女王様に懇願する。
「どうか、お許しください……」
それは今にも消え入りそうな儚い声音だ。
女王様は、答えの代わりに更に鞭を振るって笑い声を響かせる。
君は唇を噛み締め、涙で滲む視界の中に女王様の姿を捉えて、荒い息を漏らしながら再度、許しを請う。
「女王様……どうか、どうかお許しください……」
しかし、そう言って哀願の眼で女王様を見つめる君の台詞に説得力はまるでない。
なぜなら、そんな風に許しを請いながら、君の性器は極限まで反り返っているからだ。
女王様が、鞭を止め、ゆっくりと君に近づく。
君は安堵の吐息を吐きながら、恐る恐る女王様を仰ぎ見る。
その探るような微力な視線を、女王様は冷徹な瞳で跳ね返す。
束の間の静寂が調教ルーム内に漂う。
君は息を詰め、ごくりと唾を飲み込む。
やがて女王様は君の前に立つと、顎に手をかけて至近距離から冷めた眼で瞳を覗き込み、そして勢いよくビンタを張る。
更に、君の顔に唾をペッと吐きかけ、一歩後ずさると、尖ったブーツの先で君の屹立したペニスを突き、一旦その足を床に下ろす。
しかし、次の瞬間、その足は思いっきり上方へと振り抜かれ、固いブーツの甲が君の陰嚢を下から抉るようにヒットする。
「うぎゃあ」
君は瞬間的に絶叫し、無様に飛び跳ねてしまう。
それを見て女王様は笑い、
「足を開いて立ちなさい」
と命じて、君が怖ず怖ずと従うと、再び陰嚢を蹴り上げる。
満身創痍の君は、恥ずかしげもなく叫び、まるで精肉工場のラインに吊るされた肉塊のように、体を身悶えさせながら不自由に揺れる。
手首で擦れるロープの痛み、鞭の跡の疼き、そして股間を痺れさす鈍痛。
君は、家畜以下の存在へと華々しく墜落していく。
しかし君の夜はまだ終わらない。
2008-02-06
ピーチ
外で夕食を済まし、適度に疲れて帰宅した君は、仕事の服を脱いで着替え、テレビのスイッチを入れる。
最近購入したばかりの、50インチのフルHD液晶テレビが、ゆっくりと起動する。
君はソファに座り、テーブルに脚を投げ出す。
やがて画面に、水着の女が映し出される。
どんな番組かは知らない。
化粧で完璧に武装された美しい顔。
挑発的な肢体を包む、際どい白のビキニ。
デジタル・ハイビジョンの精彩な画質が、その布の質感、そして肌の質感を舐めるように象ってゆく。
女は笑っている。
多少の下品さは感じられるものの、蠱惑的な笑顔だ。
肉体が躍動している。
太っているわけではないが痩せてはいない、健康的で、しかし若干淫微さを漂わせる肉感的な体が、画面の中で弾んでいる。
その体の各部位を、カメラがズームアップしながら執拗に追跡する。
揺れる胸、突き出される尻、女が笑う。
白い肌が、眩し過ぎる照明によって透き通るように輝いている。
決して小さくはない尻のアップの残像が、君を捕らえて離さない。
一時間後、君はラブホテルの一室にいる。
素っ裸で、背中に回した両手を手錠で拘束され、首輪とリードを付けて床に跪きながら、背中を向けて立つボンデージ姿の女性の、革製のTバックのショーツに包まれた豊かな尻を見上げている。
リードの先は、女性の手の中にある。
白くて丸いピーチのような造形が、君の視界を占めている。
女性が振り返って君を見下ろし、リードをクイっと引っ張りながら、自らの尻を君の顔面のすぐ先へ突きつけて、嘲笑を浮かべる。
「何が欲しいの?」
鼻で笑いながら女性が訊く。
君は自由にならない両手をもどかしげに動かしながら、こたえる。
「お尻が欲しいです」
君は、その白くて柔らかそうで大きな尻に抱きつきたくてたまらないが、それは叶わない。
故に、激しく身悶えてしまう。
「やだ、何を盛ってるのよ、変態の分際で」
「すいません……」
しかし、君の視線は、女性の尻に釘付けだ。
手を伸ばせば、そして顔を後ほんの少し突き出せば、届きそうな距離にその尻はあるが、今の君には果てしなく遠い。
と。
唐突に女性がリードを緩め、次の瞬間、尻を君の顔面に載せて密着させた。
柔らかい感触が不意に君の顔に押し付けられ、君の鼻先と唇が、Tバックの細い布の部分によってピンポイントで被われる。
君の頬に、女性の白い尻の肌が吸着する。
そして、暖かい重みがのしかかる。
思わず君は腰を浮かし、飢えた獣と化しながら、貪欲に、そして恥も外聞もなく破廉恥に、思いっきり淫らに本性を晒け出して自らその尻の谷間に突進していく。
女性は悪戯っぽく、何度も尻を君の顔面で弾ませる。
君は、その躍動を追いかけるように、鼻腔を思いっきり開いて谷間の香気を吸い込み、双丘の重量感と温もりに酔い痴れながら、尖らせた舌をショーツの隙間に滑り込ませていく。
その姿には、もはや人間としての理性は一欠片も残されていない。
舌先にチリチリとした陰毛の感触が伝わり、柔らかい肉を辿り、君の意識は著しく狭窄して舌先の一点に集中する。
君は果敢に柔らかい亀裂へ、そして更に、その先で窄まっている莟へ、鼻息を荒げながら、一心不乱に舌を伸ばしていく。
そんな必死な君の髪を女性が無造作に掴んで揺すりながら、尚も尻を押し付け、そしてリードを極限まで短く持って完全に密着させ、高らかに笑う。
君はその感触に溺れながら、しかしやがて鼻と口を肉で覆われ、だんだん呼吸が苦しくなっていく。
尻を顔面に載せられたまま、君は悶え、体をよじる。
しかし逃げられない。
快楽が苦悶に転換され、視界が暗みに覆われて白い光が弾けながら、そして転落していく。
そんな君を見て、女性は更に楽しそうに笑う。
その嬌声と君のくぐもった呻きが卑猥に交錯しながら、それほど広くもない室内に響き渡っていく。
最近購入したばかりの、50インチのフルHD液晶テレビが、ゆっくりと起動する。
君はソファに座り、テーブルに脚を投げ出す。
やがて画面に、水着の女が映し出される。
どんな番組かは知らない。
化粧で完璧に武装された美しい顔。
挑発的な肢体を包む、際どい白のビキニ。
デジタル・ハイビジョンの精彩な画質が、その布の質感、そして肌の質感を舐めるように象ってゆく。
女は笑っている。
多少の下品さは感じられるものの、蠱惑的な笑顔だ。
肉体が躍動している。
太っているわけではないが痩せてはいない、健康的で、しかし若干淫微さを漂わせる肉感的な体が、画面の中で弾んでいる。
その体の各部位を、カメラがズームアップしながら執拗に追跡する。
揺れる胸、突き出される尻、女が笑う。
白い肌が、眩し過ぎる照明によって透き通るように輝いている。
決して小さくはない尻のアップの残像が、君を捕らえて離さない。
一時間後、君はラブホテルの一室にいる。
素っ裸で、背中に回した両手を手錠で拘束され、首輪とリードを付けて床に跪きながら、背中を向けて立つボンデージ姿の女性の、革製のTバックのショーツに包まれた豊かな尻を見上げている。
リードの先は、女性の手の中にある。
白くて丸いピーチのような造形が、君の視界を占めている。
女性が振り返って君を見下ろし、リードをクイっと引っ張りながら、自らの尻を君の顔面のすぐ先へ突きつけて、嘲笑を浮かべる。
「何が欲しいの?」
鼻で笑いながら女性が訊く。
君は自由にならない両手をもどかしげに動かしながら、こたえる。
「お尻が欲しいです」
君は、その白くて柔らかそうで大きな尻に抱きつきたくてたまらないが、それは叶わない。
故に、激しく身悶えてしまう。
「やだ、何を盛ってるのよ、変態の分際で」
「すいません……」
しかし、君の視線は、女性の尻に釘付けだ。
手を伸ばせば、そして顔を後ほんの少し突き出せば、届きそうな距離にその尻はあるが、今の君には果てしなく遠い。
と。
唐突に女性がリードを緩め、次の瞬間、尻を君の顔面に載せて密着させた。
柔らかい感触が不意に君の顔に押し付けられ、君の鼻先と唇が、Tバックの細い布の部分によってピンポイントで被われる。
君の頬に、女性の白い尻の肌が吸着する。
そして、暖かい重みがのしかかる。
思わず君は腰を浮かし、飢えた獣と化しながら、貪欲に、そして恥も外聞もなく破廉恥に、思いっきり淫らに本性を晒け出して自らその尻の谷間に突進していく。
女性は悪戯っぽく、何度も尻を君の顔面で弾ませる。
君は、その躍動を追いかけるように、鼻腔を思いっきり開いて谷間の香気を吸い込み、双丘の重量感と温もりに酔い痴れながら、尖らせた舌をショーツの隙間に滑り込ませていく。
その姿には、もはや人間としての理性は一欠片も残されていない。
舌先にチリチリとした陰毛の感触が伝わり、柔らかい肉を辿り、君の意識は著しく狭窄して舌先の一点に集中する。
君は果敢に柔らかい亀裂へ、そして更に、その先で窄まっている莟へ、鼻息を荒げながら、一心不乱に舌を伸ばしていく。
そんな必死な君の髪を女性が無造作に掴んで揺すりながら、尚も尻を押し付け、そしてリードを極限まで短く持って完全に密着させ、高らかに笑う。
君はその感触に溺れながら、しかしやがて鼻と口を肉で覆われ、だんだん呼吸が苦しくなっていく。
尻を顔面に載せられたまま、君は悶え、体をよじる。
しかし逃げられない。
快楽が苦悶に転換され、視界が暗みに覆われて白い光が弾けながら、そして転落していく。
そんな君を見て、女性は更に楽しそうに笑う。
その嬌声と君のくぐもった呻きが卑猥に交錯しながら、それほど広くもない室内に響き渡っていく。
2008-01-12
バスルームの孤独
さして広くないバスルームの床はタイル敷きで、その床も壁もバスタブも、あらゆる部分が白い。
しかも小さな窓の外は夜で、無機質な蛍光灯が天井で白い光を放っているため、その白さは人工的に増幅されている。
タイルの床は冷たい。
冷たいというより、凍えるくらいに冷えきっている。
そもそも、バスルーム自体が、完全な冷気に包まれている。
君は今、そんな冷たいバスルームの床に、全裸で跪いている。
手のひらと膝と爪先から、冷気が這い上がってきていて、全身に鳥肌を立てながら、小さく震えている。
奥歯がガチガチと鳴っている。
君の首には、赤い革製の首輪が巻かれている。
そして繋がっているリードは前方へと伸び、そこには美しい女性が凛然と立っている。
女性は、普段着姿だ。
厚手のウールのスカートに、タートルネックのセーターを着ている。
スカートはグレーで、セーターはオレンジ色だ。
女性はリードを持ちながら軽く腕を組み、君を見下ろしているが、全裸で跪いている君の姿は、普段着の女性との対比でいっそう貧相に見える。
「どうして震えているの?」
女性が首を傾げて不思議そうに訊く。
君は手を床についたまま首を反らせて女性を見上げ、こたえる。
「寒いです」
その声も震えている。
しかし女性は微笑むだけだ。
「でもおまえは犬だから、仕方ないんじゃない? かわいがられているペットならともかく、いくら寒くても、ペットでも何でもなくただの犬でしかないおまえが服を着るなんて生意気でしょう?」
「はい……」
君はこくりと頷く。
それを見て、女性が言う。
「じゃあせめて、温かい飲み物でも上げようかしら?」
「お願いします」
君が床に額をつけて懇願すると、女性はフンと鼻で笑い、おもむろにスカートをたくしあげると、ショーツを下ろした。
そして、軽く脚を開く。
「いまからオシッコしてあげるから、床に溢れたものを舐めて飲みなさい。犬らしくね」
「はい」
そう言って女性は立ったまま放尿した。
股間の茂みの奥から黄金色に輝く液体が迸り、床に飛沫く。
尿は、白く微かな湯気を立ち昇らせながら、タイルの表面を流れ、溜まっていく。
強いアンモニア臭が立ち込め、君の鼻腔を刺激する。
温かい尿がタイルの目地に沿って流れ、君の手のひらや膝を濡らしていく。
しかし君は動かない。
白いタイルが金色に染まっていく。
やがて放尿が終わり、女性は腕を組んで立ったまま、君を見下ろす。
「飲みなさい」
リードを引っ張り、君を尿の溜まりへと誘う。
「ありがとうございます!」
君は歓喜し、尻を上げてその尿に屈み込む。
手のひらも尿の中だ。
そして君は舌を這わせ、早くも温もりをなくしつつある尿を、音を立てて舐めとっていく。
女性が嘲笑を浮かべながら、床に這いつくばって尿を飲んでいる君の頭を踏む。
君は踏まれ、そして軽蔑と憐憫の視線に貫かれながら、尚も必死に啜り続ける。
そんな君のペニスは完全にそそり立っている。
しかも小さな窓の外は夜で、無機質な蛍光灯が天井で白い光を放っているため、その白さは人工的に増幅されている。
タイルの床は冷たい。
冷たいというより、凍えるくらいに冷えきっている。
そもそも、バスルーム自体が、完全な冷気に包まれている。
君は今、そんな冷たいバスルームの床に、全裸で跪いている。
手のひらと膝と爪先から、冷気が這い上がってきていて、全身に鳥肌を立てながら、小さく震えている。
奥歯がガチガチと鳴っている。
君の首には、赤い革製の首輪が巻かれている。
そして繋がっているリードは前方へと伸び、そこには美しい女性が凛然と立っている。
女性は、普段着姿だ。
厚手のウールのスカートに、タートルネックのセーターを着ている。
スカートはグレーで、セーターはオレンジ色だ。
女性はリードを持ちながら軽く腕を組み、君を見下ろしているが、全裸で跪いている君の姿は、普段着の女性との対比でいっそう貧相に見える。
「どうして震えているの?」
女性が首を傾げて不思議そうに訊く。
君は手を床についたまま首を反らせて女性を見上げ、こたえる。
「寒いです」
その声も震えている。
しかし女性は微笑むだけだ。
「でもおまえは犬だから、仕方ないんじゃない? かわいがられているペットならともかく、いくら寒くても、ペットでも何でもなくただの犬でしかないおまえが服を着るなんて生意気でしょう?」
「はい……」
君はこくりと頷く。
それを見て、女性が言う。
「じゃあせめて、温かい飲み物でも上げようかしら?」
「お願いします」
君が床に額をつけて懇願すると、女性はフンと鼻で笑い、おもむろにスカートをたくしあげると、ショーツを下ろした。
そして、軽く脚を開く。
「いまからオシッコしてあげるから、床に溢れたものを舐めて飲みなさい。犬らしくね」
「はい」
そう言って女性は立ったまま放尿した。
股間の茂みの奥から黄金色に輝く液体が迸り、床に飛沫く。
尿は、白く微かな湯気を立ち昇らせながら、タイルの表面を流れ、溜まっていく。
強いアンモニア臭が立ち込め、君の鼻腔を刺激する。
温かい尿がタイルの目地に沿って流れ、君の手のひらや膝を濡らしていく。
しかし君は動かない。
白いタイルが金色に染まっていく。
やがて放尿が終わり、女性は腕を組んで立ったまま、君を見下ろす。
「飲みなさい」
リードを引っ張り、君を尿の溜まりへと誘う。
「ありがとうございます!」
君は歓喜し、尻を上げてその尿に屈み込む。
手のひらも尿の中だ。
そして君は舌を這わせ、早くも温もりをなくしつつある尿を、音を立てて舐めとっていく。
女性が嘲笑を浮かべながら、床に這いつくばって尿を飲んでいる君の頭を踏む。
君は踏まれ、そして軽蔑と憐憫の視線に貫かれながら、尚も必死に啜り続ける。
そんな君のペニスは完全にそそり立っている。
2007-12-02
意外な再会
あたし、昼間はOL、夜は週に三日、趣味と実益を兼ねて派遣型のSMクラブで女王様をやっているんだけど、先日、ついに漫画みたいなシチュエーションに遭遇してしまったの。
これまでにも、そういうシチュエーションを想像したことはあったけれど、まさか実際に起きるとはね。
さすがに、びっくりした。
それで、どんなことが起きたかというと、先週の金曜日の夜、十時頃だったかな? 初めてのお客さんに呼ばれてホテルに行ったのね、そうしたら、なんとドアを開けたのがウチの会社のキモ課長。
一瞬、お互いにドアのところでフリーズしちゃった(笑)
もちろん、あたしもびっくりしたけど、向こうもそりゃあ焦ってたわ。
でも、どうしようもないわよね。
小賢しく偽名で予約を入れてたけど、プレイをしようが相手を替えようが、Mコース指定で、「女王様」を指名してSMクラブにプレイの予約を入れた事実は消せないし。
だから、キャンセルを食らうことなく、あたしはキモ課長の部屋に入った。
それにしても、漫画みたいな展開じゃない?
ありそうだけど、でも実際にはなかなかありそうにない状況でしょ?
あたし、一応はお店のサイトで目許だけ隠して顔出ししているのだけれど、わざわざそれを見て指名してきたのよ。
まあ、まさか指名した子が自分の部下だとは思ってもいなかっただろうけれど(笑)
でもね、この課長、ほんとうにキモいのよ。
見た目も最悪。
背が低くて小太りで、脂ぎっていて髪も薄くて、女子受けも最低。
しかも、愚図で、仕事もたいしてできなくて、どんくさい。
それでいて、ネチネチと粘着質なのよ。
最悪じゃない?
だから、みんな陰口言いまくりなんだけど、そんな奴が「マゾ」として目の前に現れたのよ?
こっちとしても燃えて当然じゃない?(笑)
でもさ、もう言い訳できないと観念したのか、開き直ったのか、あのキモ課長、プレイが始まったらマゾの本能を全開にして完全に野獣と化してたわ。
もう笑っちゃうくらいド変態で、もともとマゾっ気はありそうな雰囲気だったけど、実際の奴のマゾっぶりは、そりゃあもう凄かった(笑)
「蒸れて臭い足を舐めさせて」だの、「豚を蔑むように罵って」だの、二十歳以上も年下で、職場では部下のあたしに貧相なチ○コを晒しながら跪いて必死に懇願しちゃって、首輪を付けて犬みたいに引きずり回されて大喜びしていたし、最後にはあたしのオシッコを浴びて飲んでひとりでシコシコしながらイったし、もう超笑えた。
もちろん、こっちとしてはプレイと称して日頃の鬱憤が晴らせるわけだから、ふだん以上にノリノリで責めたけど、ほんとうに面白かった。
「おまえ、超キモいわ」とか言いながら、課長を跪かせてビンタしてやったりしたけど、最高だった(笑)
ただ、男って一回抜くと急に冷静になったりするじゃない?
だから、プレイ後の課長ったら、かなり戸惑っていたわ。
何十回と、しつこいくらいに「会社では絶対に内緒にしてください」とひたすらお願いされちゃったし(笑)
というか、その点はべつに心配いらないのよね。
あたしだって、夜のバイトがバレたらまずいし。
だから、ある意味では、秘密の関係なのよね、お互いに。
でも、仲の良い同僚の女の子には、たぶん言っちゃう(笑)
だって、こんなに面白いこと、黙っていられるわけないじゃん。
プレイ中に写メもたくさん撮ったしね。
これまでにも、そういうシチュエーションを想像したことはあったけれど、まさか実際に起きるとはね。
さすがに、びっくりした。
それで、どんなことが起きたかというと、先週の金曜日の夜、十時頃だったかな? 初めてのお客さんに呼ばれてホテルに行ったのね、そうしたら、なんとドアを開けたのがウチの会社のキモ課長。
一瞬、お互いにドアのところでフリーズしちゃった(笑)
もちろん、あたしもびっくりしたけど、向こうもそりゃあ焦ってたわ。
でも、どうしようもないわよね。
小賢しく偽名で予約を入れてたけど、プレイをしようが相手を替えようが、Mコース指定で、「女王様」を指名してSMクラブにプレイの予約を入れた事実は消せないし。
だから、キャンセルを食らうことなく、あたしはキモ課長の部屋に入った。
それにしても、漫画みたいな展開じゃない?
ありそうだけど、でも実際にはなかなかありそうにない状況でしょ?
あたし、一応はお店のサイトで目許だけ隠して顔出ししているのだけれど、わざわざそれを見て指名してきたのよ。
まあ、まさか指名した子が自分の部下だとは思ってもいなかっただろうけれど(笑)
でもね、この課長、ほんとうにキモいのよ。
見た目も最悪。
背が低くて小太りで、脂ぎっていて髪も薄くて、女子受けも最低。
しかも、愚図で、仕事もたいしてできなくて、どんくさい。
それでいて、ネチネチと粘着質なのよ。
最悪じゃない?
だから、みんな陰口言いまくりなんだけど、そんな奴が「マゾ」として目の前に現れたのよ?
こっちとしても燃えて当然じゃない?(笑)
でもさ、もう言い訳できないと観念したのか、開き直ったのか、あのキモ課長、プレイが始まったらマゾの本能を全開にして完全に野獣と化してたわ。
もう笑っちゃうくらいド変態で、もともとマゾっ気はありそうな雰囲気だったけど、実際の奴のマゾっぶりは、そりゃあもう凄かった(笑)
「蒸れて臭い足を舐めさせて」だの、「豚を蔑むように罵って」だの、二十歳以上も年下で、職場では部下のあたしに貧相なチ○コを晒しながら跪いて必死に懇願しちゃって、首輪を付けて犬みたいに引きずり回されて大喜びしていたし、最後にはあたしのオシッコを浴びて飲んでひとりでシコシコしながらイったし、もう超笑えた。
もちろん、こっちとしてはプレイと称して日頃の鬱憤が晴らせるわけだから、ふだん以上にノリノリで責めたけど、ほんとうに面白かった。
「おまえ、超キモいわ」とか言いながら、課長を跪かせてビンタしてやったりしたけど、最高だった(笑)
ただ、男って一回抜くと急に冷静になったりするじゃない?
だから、プレイ後の課長ったら、かなり戸惑っていたわ。
何十回と、しつこいくらいに「会社では絶対に内緒にしてください」とひたすらお願いされちゃったし(笑)
というか、その点はべつに心配いらないのよね。
あたしだって、夜のバイトがバレたらまずいし。
だから、ある意味では、秘密の関係なのよね、お互いに。
でも、仲の良い同僚の女の子には、たぶん言っちゃう(笑)
だって、こんなに面白いこと、黙っていられるわけないじゃん。
プレイ中に写メもたくさん撮ったしね。
2007-11-06
爪の先に宿る天使
狭い密室は息苦しい。
取り囲む四方の壁が、じわじわと迫り来るようだ。
その壁は全面鏡張りだ。
光源は、天井の中心に小さなライトがあるだけで、弱々しい青白い光を落としているが、室内は暗く、そのため鏡の壁は暗い。
四畳半程度のこの部屋に窓はない。
ドアはスチール製の重い扉がひとつだけあるが、閉じられている。
部屋は、息苦しいだけではなく、暑い。
空調は切られ、換気装置が作動していないため、空気が膨張しているように感じられる。
君は今、そんな部屋の真ん中で、両腕を揃えて上へ上げて立ち、その手首を拘束されている。
その手首から天井のフックに向けて鎖が伸びていて、両足は床についているものの、ほとんど吊るされている状態だ。
もちろん、君は全裸だ。
四方の暗い鏡の壁にその姿が映し出されている。
卑猥な姿だ。
青白く弱い光に照らされた君の体は貧弱さが際立っているが、なぜか股間の性器は屹立して薄闇に突き出されている。
ドアが開き、ひとりの女性が室内に入ってくる。
背の高い、逞しい体格の美しい女性だ。
その女性は黒革のボンデージに身を包んでいて、長い髪が揺れている。
化粧映えのする、派手な顔立ちの女性だ。
視線が鋭い。
君は、女性の接近に緊張し、体を硬直させる。
女性が室内に足を踏み入れた瞬間、甘いパフュームの香りが濃密に漂って、君の勃起は更に硬度を増した。
女性は背が高いため、向かい合うと、頭ひとつぶん以上は差があり、自然に見下ろされる格好となる。
君は降り注ぐ視線に萎縮し、頼りなく視線を空に泳がせてしまう。
女性は、部屋の中心で吊られている君の前に立つと、無言のまま、哀れな君を観察しながら小さく笑みを浮かべた。
しかしそれは優しい微笑ではなく、侮蔑の嘲笑だ。
女性は、唇の端を歪めて引き攣らせるようにして君を眺め、煙草に火をつける。
そして少し腰を折り、顔を君の顔面の前の数センチの距離まで接近させると、君の瞳の奥をじっと覗き込んだまま赤い唇を窄めてその隙間から灰色の煙草の煙を君に吹きつける。
思わず君は顔を背けてしまう。
すると次の瞬間、強烈なビンタが君の頬に炸裂し、おどおどと目を上げると、女性は零下の視線で君を貫く。
君は完全に震え上がり、全身を強張らせて汗を噴き出させながらしきりに唇を舐め、小声で「すみません」と謝罪して俯く。
女性はしかし何もこたえず、その返事の代わりに君の顎に手をかけ、ぐいっと持ち上げて前を向かせると、至近距離から勢い良く唾を吐き捨てた。
そして、君を突き放すように顎から手を離すと、両手を君の貧相な胸板にあてがう。
十本のその爪は黒く塗られ、鋭く尖っている。
その爪が、君の肉に食い込み、君の緊張が極限に達する。
君は恐怖心を瞳に浮かび上がらせながら、その胸板に食い込む爪の先と、女性の冷たい表情を交互に見る。
女性は、そんな君の混乱を弄ぶように、嘲弄の小さな笑みを君に向ける。
そして。
次の瞬間、胸板に爪を食い込ませたまま、一気にその両手を下へスライドさせた。
鋭い爪の先が肉を削ぎ落としながら、赤い直線のラインを描く。
「うぎゃああああああああ」
たまらず君は絶叫し、両手を不自由に拘束されたまま体を激しくよじる。
女性はそんな君を妖艶な笑みで見下ろし、すぐに今度は両の乳首を爪の先で摘むと、そのまま渾身の力を込めた。
「うぎゃああああああああ」
君は眉間に皺を寄せて顔を苦痛に歪ませながら体を弾ませ、泣き叫ぶ。
しかし女性は一向に手を離さず、寧ろ更に力を込めていく。
やがて、君の乳首を摘む女性の黒い爪の間から赤い血液が滴り始める。
取り囲む四方の壁が、じわじわと迫り来るようだ。
その壁は全面鏡張りだ。
光源は、天井の中心に小さなライトがあるだけで、弱々しい青白い光を落としているが、室内は暗く、そのため鏡の壁は暗い。
四畳半程度のこの部屋に窓はない。
ドアはスチール製の重い扉がひとつだけあるが、閉じられている。
部屋は、息苦しいだけではなく、暑い。
空調は切られ、換気装置が作動していないため、空気が膨張しているように感じられる。
君は今、そんな部屋の真ん中で、両腕を揃えて上へ上げて立ち、その手首を拘束されている。
その手首から天井のフックに向けて鎖が伸びていて、両足は床についているものの、ほとんど吊るされている状態だ。
もちろん、君は全裸だ。
四方の暗い鏡の壁にその姿が映し出されている。
卑猥な姿だ。
青白く弱い光に照らされた君の体は貧弱さが際立っているが、なぜか股間の性器は屹立して薄闇に突き出されている。
ドアが開き、ひとりの女性が室内に入ってくる。
背の高い、逞しい体格の美しい女性だ。
その女性は黒革のボンデージに身を包んでいて、長い髪が揺れている。
化粧映えのする、派手な顔立ちの女性だ。
視線が鋭い。
君は、女性の接近に緊張し、体を硬直させる。
女性が室内に足を踏み入れた瞬間、甘いパフュームの香りが濃密に漂って、君の勃起は更に硬度を増した。
女性は背が高いため、向かい合うと、頭ひとつぶん以上は差があり、自然に見下ろされる格好となる。
君は降り注ぐ視線に萎縮し、頼りなく視線を空に泳がせてしまう。
女性は、部屋の中心で吊られている君の前に立つと、無言のまま、哀れな君を観察しながら小さく笑みを浮かべた。
しかしそれは優しい微笑ではなく、侮蔑の嘲笑だ。
女性は、唇の端を歪めて引き攣らせるようにして君を眺め、煙草に火をつける。
そして少し腰を折り、顔を君の顔面の前の数センチの距離まで接近させると、君の瞳の奥をじっと覗き込んだまま赤い唇を窄めてその隙間から灰色の煙草の煙を君に吹きつける。
思わず君は顔を背けてしまう。
すると次の瞬間、強烈なビンタが君の頬に炸裂し、おどおどと目を上げると、女性は零下の視線で君を貫く。
君は完全に震え上がり、全身を強張らせて汗を噴き出させながらしきりに唇を舐め、小声で「すみません」と謝罪して俯く。
女性はしかし何もこたえず、その返事の代わりに君の顎に手をかけ、ぐいっと持ち上げて前を向かせると、至近距離から勢い良く唾を吐き捨てた。
そして、君を突き放すように顎から手を離すと、両手を君の貧相な胸板にあてがう。
十本のその爪は黒く塗られ、鋭く尖っている。
その爪が、君の肉に食い込み、君の緊張が極限に達する。
君は恐怖心を瞳に浮かび上がらせながら、その胸板に食い込む爪の先と、女性の冷たい表情を交互に見る。
女性は、そんな君の混乱を弄ぶように、嘲弄の小さな笑みを君に向ける。
そして。
次の瞬間、胸板に爪を食い込ませたまま、一気にその両手を下へスライドさせた。
鋭い爪の先が肉を削ぎ落としながら、赤い直線のラインを描く。
「うぎゃああああああああ」
たまらず君は絶叫し、両手を不自由に拘束されたまま体を激しくよじる。
女性はそんな君を妖艶な笑みで見下ろし、すぐに今度は両の乳首を爪の先で摘むと、そのまま渾身の力を込めた。
「うぎゃああああああああ」
君は眉間に皺を寄せて顔を苦痛に歪ませながら体を弾ませ、泣き叫ぶ。
しかし女性は一向に手を離さず、寧ろ更に力を込めていく。
やがて、君の乳首を摘む女性の黒い爪の間から赤い血液が滴り始める。
2007-10-13
囚われたスーパーマン
あっという間の出来事だった。
君は戸惑っている暇もなく、数分のうちに宙に浮いた。
薄暗い部屋だ。
天井に取り付けられたスポットライトの照明が、君を闇の中に浮かび上がらせている。
君はまるで重力に抗うように、床から1.5メートルほどの中空に漂っている。
フローリングの床が、眼下に広がっている。
つと顔を前方へ向ければ、正面の壁には木製の細い板がX字に交叉する磔台がある。
Xの四つの端に、短い鎖と革製の枷がぶら下がっている。
君は今、全裸で吊られている。
右手を伸ばし、左手を背中へ回し、若干股を開き気味にしながら、右足を伸ばし、左足を膝で折って、体はそのまま床と水平に浮いている。
そんな君の体には赤いロープが幾何学模様を描きながら複雑に巻かれ、手首や足首や膝など数カ所で吊られている。
ロープが全身に食い込んでいるため、擦れる痛みが全身を被っている。
しかも、ロープとロープの隙間では肉がはみ出て、決して美しい姿ではない。
もちろん、優雅さにも程遠い。
不自然な体勢を保っていることに加え、スポットライトの光が強烈なので、その熱でおそろしく暑い。
君は額だけでなく、全身に汗をかいている。
もっとも、発汗の原因は照明の暑さだけではない。
すぐ近くに立つ女王様から浴びる侮蔑の視線も、原因のひとつだ。
いや寧ろ、その羞恥心の方が、割合としては大きいかもしれない。
君自身、この自分の破廉恥な姿には、強烈な恥ずかしさを覚えている。
大人の男が裸で吊られ、更に股間の性器を勃起させてしまっているのだ。
しかも、君を吊った女王様は、君より一回り以上も年下で、君を蔑んだ目で見据えながら嘲弄の笑みを浮かべている。
女王様が君の顔の前に回って立ち、顎を掴み、瞳をじっと見つめる。
君は挙動不審者のように、わけもなく視線を泳がせてしまう。
女王様は、そんな君を鼻で笑い、
「まるっきり空飛ぶ豚ね」
と呆れたように言って、ペッと唾を吐く。
君の顔面に生暖かい唾液が付着し、重力に従ってそのまま頬を伝って流れるが、中空で身動きがとれない君には、どうすることもできない。
女王様は更に強烈なビンタを続けざまに数発張り、続いて、君の尻にたっぷりとローションを垂らした後、太い電動のディルドを差し込んだ。
そして、ぐりぐりと深く沈め、思わせぶりな速度でゆっくりとピストンする。
君は声にならない呻きを漏らし、喘ぎ、体を揺する。
勃起したペニスの先から透明の液が溢れて、糸を引きながら床へと落ちていく。
やがて女王様はディルドを突っ込んでおいたまま、少し君の体から離れると、鞭を振った。
長い一本鞭の鋭い先端が、君の体を自由に、縦横無尽に打ち据えていく。
君は、恥も外聞もなく、泣き喚く。
痛みから逃れようともがくため、体が激しく揺れ、尻からディルドが抜けそうになる。
すかさず、女王様が鞭を打ち続けながら言う。
「落としたら、許さないわよ」
「は、はい、すいません」
君は謝り、尻の筋肉に力を込めてディルドが抜けるのを食い止める。
そんな君の必死な仕草に、女王様は乾いた笑い声を響かせた。
君の全身から、激しく汗が噴き出す。
しかし鞭はやまない。
君は、吊られたままディルドと鞭を無条件で受け入れている自分が不様で、惨めで、どうしようもなく恥ずかしくてたまらなかった。
どう考えても、ふつうの大人の男が人前で晒す姿ではない。
しかし君はもう「ふつうの大人の男」なんかではないのだ。
その証拠に、勃起は一向に萎えず、寧ろ一層硬直している。
君は鞭の痛みに耐え、羞恥心の爆発に身もだえながら一瞬、「まるで囚われたスーパーマンみたいだ」と考える。
しかし、すぐにそれを打ち消す。
決してそんな格好よい存在ではない。
一匹のマゾヒスト。
それが、君だ。
それ以上でもそれ以下でもない。
生きている価値などないかもしれないが、死ぬ必要もない。
君は戸惑っている暇もなく、数分のうちに宙に浮いた。
薄暗い部屋だ。
天井に取り付けられたスポットライトの照明が、君を闇の中に浮かび上がらせている。
君はまるで重力に抗うように、床から1.5メートルほどの中空に漂っている。
フローリングの床が、眼下に広がっている。
つと顔を前方へ向ければ、正面の壁には木製の細い板がX字に交叉する磔台がある。
Xの四つの端に、短い鎖と革製の枷がぶら下がっている。
君は今、全裸で吊られている。
右手を伸ばし、左手を背中へ回し、若干股を開き気味にしながら、右足を伸ばし、左足を膝で折って、体はそのまま床と水平に浮いている。
そんな君の体には赤いロープが幾何学模様を描きながら複雑に巻かれ、手首や足首や膝など数カ所で吊られている。
ロープが全身に食い込んでいるため、擦れる痛みが全身を被っている。
しかも、ロープとロープの隙間では肉がはみ出て、決して美しい姿ではない。
もちろん、優雅さにも程遠い。
不自然な体勢を保っていることに加え、スポットライトの光が強烈なので、その熱でおそろしく暑い。
君は額だけでなく、全身に汗をかいている。
もっとも、発汗の原因は照明の暑さだけではない。
すぐ近くに立つ女王様から浴びる侮蔑の視線も、原因のひとつだ。
いや寧ろ、その羞恥心の方が、割合としては大きいかもしれない。
君自身、この自分の破廉恥な姿には、強烈な恥ずかしさを覚えている。
大人の男が裸で吊られ、更に股間の性器を勃起させてしまっているのだ。
しかも、君を吊った女王様は、君より一回り以上も年下で、君を蔑んだ目で見据えながら嘲弄の笑みを浮かべている。
女王様が君の顔の前に回って立ち、顎を掴み、瞳をじっと見つめる。
君は挙動不審者のように、わけもなく視線を泳がせてしまう。
女王様は、そんな君を鼻で笑い、
「まるっきり空飛ぶ豚ね」
と呆れたように言って、ペッと唾を吐く。
君の顔面に生暖かい唾液が付着し、重力に従ってそのまま頬を伝って流れるが、中空で身動きがとれない君には、どうすることもできない。
女王様は更に強烈なビンタを続けざまに数発張り、続いて、君の尻にたっぷりとローションを垂らした後、太い電動のディルドを差し込んだ。
そして、ぐりぐりと深く沈め、思わせぶりな速度でゆっくりとピストンする。
君は声にならない呻きを漏らし、喘ぎ、体を揺する。
勃起したペニスの先から透明の液が溢れて、糸を引きながら床へと落ちていく。
やがて女王様はディルドを突っ込んでおいたまま、少し君の体から離れると、鞭を振った。
長い一本鞭の鋭い先端が、君の体を自由に、縦横無尽に打ち据えていく。
君は、恥も外聞もなく、泣き喚く。
痛みから逃れようともがくため、体が激しく揺れ、尻からディルドが抜けそうになる。
すかさず、女王様が鞭を打ち続けながら言う。
「落としたら、許さないわよ」
「は、はい、すいません」
君は謝り、尻の筋肉に力を込めてディルドが抜けるのを食い止める。
そんな君の必死な仕草に、女王様は乾いた笑い声を響かせた。
君の全身から、激しく汗が噴き出す。
しかし鞭はやまない。
君は、吊られたままディルドと鞭を無条件で受け入れている自分が不様で、惨めで、どうしようもなく恥ずかしくてたまらなかった。
どう考えても、ふつうの大人の男が人前で晒す姿ではない。
しかし君はもう「ふつうの大人の男」なんかではないのだ。
その証拠に、勃起は一向に萎えず、寧ろ一層硬直している。
君は鞭の痛みに耐え、羞恥心の爆発に身もだえながら一瞬、「まるで囚われたスーパーマンみたいだ」と考える。
しかし、すぐにそれを打ち消す。
決してそんな格好よい存在ではない。
一匹のマゾヒスト。
それが、君だ。
それ以上でもそれ以下でもない。
生きている価値などないかもしれないが、死ぬ必要もない。
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