2005-08-22

流星の町

真夜中のカーテン

踏み切りの先のなだらかな坂を下る

濡れる窓辺

禍々しい風

絶望が歪む

口に含んだ氷が溶けていく

遠い雷鳴

足元の乱れた淡い光

濃密な闇を引き裂く一閃

絶叫はラプソディ

無口なグラス

歩いてほんの数分の距離

群青色の快感

指先の戯れは気まぐれ

遮る困惑

短気な背骨

寝台列車のメランコリー

明日を踏みにじる

流星の町

唇の謎

傷跡に沁みる

太陽と月のせめぎ合い

朝と夜の攻防

理性と煩悩の駆け引き

No comments: