2004-08-25

天界の雫

激しい調教の後、聖なる黄金色の雫が君の体に降り注ぐ。
君はまるで旱魃に苦しむ農民が突然降り出した雨に歓喜するように、その雫を拝受する。
その時、女王様の亀裂から迸り出る聖水は、まさに天の恵み、甘露だ。
奇跡の亀裂から降り注ぐ天界の雫を全身に浴びながら、君は心の中で合掌をする。

甘露の雨が、君を濡らす。
それによって愚かなる魂が浄化されていく。

君は解脱しようとしている。

少しずつ君は、幸福の絶頂へと上り詰めていく。
聖なる雫が、胸板や背中に刻まれた鞭の跡に沁みるが、その痛みさえも君にとっては快感だ。
君は温かい聖水に陶酔しながら、肉体と精神が乖離していくような奇妙な感覚の中にいる。

性器は猛々しく天を衝いている。

君は、腕を組み足を開いて凛と立つ女王様の股間の下で跪き、顎を上に向けて大きく口を開いた。
その君の口の中へ、女王様の聖水が容赦なく注ぎ込まれていく。
舌を痺れさすその小さな刺激は、君をたちまち官能の泉へ引きずり込んでいく。
それはまるで底なし沼のように終わりのない、生温かく、煌びやかな歓びに彩られた天国の泉だ。
君はその泉へ大胆にダイヴし、緩やかに溺れていく。

舌を刺す痺れの中に、君の生の証はある。
そして黄金色に輝くベールの向こうに、君の未来はある。

君は今、大いなる慈悲に包まれている。

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